「親が学校のことを言わなくなって動き出すことができた」〜若者の体験談

台風接近中の2018年7月29日。不登校フェスを開催しました。

この日のメインイベントは不登校経験者の体験談。

天気が危ぶまれる中、多くの方々に来ていただきました。

 

話をしてくださったのはCAFEココのご近所さん・周船寺で健康・体作りとともに不登校支援をされている「株式会社NewSupport」の社長、塩生(しおにゅう)さん。

 

話を聴く中で、塩生さんは好き嫌いをはっきりと区別していること(不登校の子には多いと思いますが)、好きをやる原動力が嫌いを上回っていることが分かってきました。

 

事実、

  • 不登校なのに野球クラブに行き(行けることは素晴らしいことですが、あえて「なのに」という言葉を使わせてもらいました)
  • プロ野球選手になるために嫌いな中学校に行き、
  • 得意な英語を活かすために高校を選択し、
  • プロ野球が無理だと分かってから、野球に関われる理学療法士を目指し、
  • 人との関わりが苦手だから25歳で独立するという目標を実現し、

と、好きなことを実現するには嫌いなモノもガマンしてやっていたそう。

もちろん専門学校まで学校に行くのはツラかったそうです^^

 

それだけ夢を原動力にしているところはちょっとマレな不登校の若者だなぁと思った次第です^^

 

いろんな話がありましたが、一つ紹介します。

お母さんは不登校当初から学校に行かせようと登校刺激を続けていたそうです。

塩生さんももちろんそれはツラかったそう。

だけど、あるときお母さんが塩生さんにかまえなくなってから、すごく楽になったそう。そこからいろんな大人に会いに(というか大人が会いに来てくれたときに)外に出るようになったとのこと。

逆にお父さんは、学校の事は何も言わずにいろんな所に連れて行ったりしてくれていたとのこと。何も言わないお父さんに救われたとのことでした。

 

登校刺激をし続けているとボディーブローの様にお子さんに痛みが蓄積されていきます。

重しのようにのしかかって、動こうにも動く気力さえも失わせます。

不登校中はじっくり充電する時間と思い、学校のことには触れないことが何よりもお子さんが元気になる源になると感じています。

逆に登校刺激を続けていると親子共に何年も苦しい日々を送っているご家庭をよく目にします。

 

学校に行かない選択をしているのなら、親も腹をくくって、学校のことはキッパリと切り離してあげることが大事ではないでしょうか?

 

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